こんにちは
急いで前回の続きです。
前回は、熱中症の概論と人間の体温調節戦略について書かせていただきました。
今回は、どのようにしてその戦略が崩れ、熱中症になってしまうのかを記事にします。
体温調節戦略の破綻
このよくできた体温調節戦略の破綻には、間違いなく環境が影響を与えます。
破綻の原因その① 気温
戦略の1つ目は外気が体温より低いというのが前提の戦略です。
つまり、気温、室温が37度以上になった場合、
皮膚から熱は出ていかなくなります。
こうなると、皮膚の表面に血液を沢山流したところで、冷えるどころかむしろ熱くなってしまいます。
戦略が裏目に働き、熱を身体に蓄える方に働きだしてしまいます。
これでは身体を冷やすことはできません。
破綻の原因その② 湿度
戦略の2つ目は汗による気化熱を利用したものでした。
この戦略は皮膚の上の汗が乾かないと全く効果がありません。
つまり、湿度が高いと汗が乾きにくくなり、身体を冷やせないということです。
日本の夏は蒸し暑い日が多いです。暑さと湿度。
これが身体にとっては最悪の組み合わせとなり、戦略が破綻することで、熱中症に陥るのです。
熱中症の症状と重症度
つづいて、症状と重症度についても記載します。
熱中症にはある程度段階があります。
つまり、身体が体温のコントロールを失ってからでも、早期に正しい対応ができれば軽症で済むことが多いです。
選手自身が体の異常を察知することも重要ですし、指導者が異常に気づくことも重要です。
早期に対応できれば、当たり前ですが回復も早まります。
特に選手は、体の異常に気づいた時には無理をせず、指導者や周りの仲間に声を掛ける勇気を持ちましょう。
選手としては難しいですよね、つらいのは当たり前だし、逃げてるように思われたくないし…。
しかし、これも自己管理です。アスリートとして何を優先すべきなのか、判断できる様になりましょう。
指導者は、この時期は特にですが、選手が異常を訴えられる環境作りを整える必要があると思います。
選手を守るために、是非お願いいたします。
- 軽症:めまい、汗が止まらない、など
- 中等症:吐き気、頭痛
- 重症:意識障害、歩けない、痙攣(けいれん)
いかがだったでしょうか。
夏の体育館はまさに熱中症になる可能性が非常に高い場所の1つです。
選手、指導者、保護者が一つになって対応すべき問題であると考えます。
勉強会など開くのも良いと思います。
是非、当ブログBMSLを利用してください。
熱中症に関する詳しい情報は、厚生労働省のホームページで得られます。
長文失礼いたしました。
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