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緊急掲載!熱中症について①

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こんにちは。

今回のテーマは「熱中症について」です。

観測史上初の6月の梅雨明け。いきなりこの暑さです。

体育館はサウナ状態でしょう。

いそいで熱中症に関する記事を書いています。

熱中症は油断すると非常に危険な状態になり得ます。

しっかり対処していきましょう。体育館で頑張る選手を心配しています。

目次

熱中症ってなに?

「熱中症に注意してください」と最近ではよく聞くようになりました。

それもそのはず、1980年台から熱中症患者数はものすごい勢いで増えています。

異常気象と言われますが、これだけ熱中症という言葉が普及しても患者数が増えるということは、やはり気候の影響がかなりあるということでしょう。

しかし、暑い日は練習なし、という訳にはいかないチームが多いので、やはりその対応をどれだけできるかが重要になります。

まずは、復習もかねて熱中症について知りましょう。

熱中症とは

熱中症とは、「暑熱環境における身体適応の障害によって起こる状態の総称」という定義がなされています。

簡単に言うと、暑い環境いることで起こる身体の不具合といったところでしょうか。

定義のなかの、身体適応の障害とは、体温調節の不具合のことです。

もっというと、身体を冷やすための調節戦略の破綻です。

身体を冷やせなくなり体の芯の体温が普通ではないくらい上がってしまうというのが、熱中症の病態になります。

そもそも、人間は運動によって筋肉が働くとそれだけで身体に熱が生じます。

そのため、冷やす戦略がなければ、すぐに体温は40度を超えてしまうそうです。

体を動かすだけでも熱が生じてしまうのに、暑い体育館でバスケなんてしたら……その通りです。

人間の体温は36~37度でよく動くようにできているわけですから、これ以上に体温が上がってしまうと様々な不具合がいろいろな器官に生じてきます。

めまいであったり、頭痛、吐き気、重症になると意識障害まで生じます。これが熱中症です。

ではなぜ体温調節の不具合が生じるのでしょうか

人間の体温調節戦略

人間の体温調節には大きく分けて2通りの戦略があります。

とても良くできているので、少し暑い位ではここが不具合を起こすことはありません。

しかし、暑い体育館での激しい運動のように、通常では考えられないほどの負担によって不具合が生じやすくなります。

まずは、その体温調節の戦略についててみていきましょう。

外気への熱伝導による戦略

下の図をご覧ください。

これが外気への熱伝導による体温調節戦略です。

外気が体温より低ければこの戦略はかなり有効に働きます。

この戦略を効率的に利用するために、人間は、皮膚の近くの血管を広げ、外気のそばに血流を多く流そうとします。

これにより、冷えた血液が身体を循環し、体温が上がりすぎないように調節できるというわけです。

これを自動でやるわけですから、本当によくできていると思います。

気化熱を利用した戦略

もう1つの戦略がこちらです。

これは汗をかくことで、気化熱を利用して身体を冷やそうとする体温調節戦略です。

気化熱とは、液体が気体になるときに周囲から吸収する熱のことです。

つまり、汗が乾くときに皮膚の熱を吸い取るため少し冷たくなる、というものです。

濡れたTシャツを着たまま扇風機の前に行くととても涼しく感じますよね。同じ現象です。

まとめ

人間の体はこの2つの体温調節戦略によって暑い環境でも36~37度を維持できているわけです。

しかし、熱中症ではこれが不具合を起こすために、体温が上がってしまいます。

どのようにして不具合が起こるのでしょうか。

次回の記事も是非ご覧下さい。

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長文失礼いたしました。

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この記事を書いた人

BMSL管理人のアバター BMSL管理人 理学療法士

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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