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絶対に無視できない!子どものスポーツ障害

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こんにちは。

今回は「子どものスポーツ障害」について紹介できればと思います。

使いすぎ(Over use)が問題であるとよく言われますが、その原因やメカニズムなど少しでも知っておくことは重要です。

簡単に見ていきましょう!

 

目次

子どものスポーツ障害

スポーツ障害は大人も子どもも発症します。

基本的に原因は「特定部位の使いすぎ(Over Use)」であることが多く、スポーツのような同じ動作の繰り返し負荷のかかる運動の繰り返しによって発症します。

外傷のように強い外力で壊れるものではなく、弱い負荷の繰り返しで少しずつ組織が壊れていくものです。

今回は「子どものスポーツ障害」について紹介していきます。

スポーツ障害のなかでも子どもに多いのが「骨端軟骨障害」と言われるものです。

骨端軟骨というのは図のような、これから骨が大きくなるためのとても重要な構造です。

大人にはない構造で、骨の成長の根源と考えていただいて構いません。

大人の骨のように硬くなく、この部分は骨の中でもまだ柔らかい部分です。

「骨端」と言う名の通り、骨端軟骨は骨の端っこに存在します。

骨の端にあるということは、関節が近くにあるということです。

関節が近くにあるということは、曲げたり伸ばしたりといったストレスが加わるということが言えます。

 

骨端軟骨障害

骨端軟骨障害というのは、成長するためにまだ硬く丈夫になっていていない部分(骨端軟骨)に、何らかのストレスが加わり、壊れてしまうというというものです。

このストレスとしてよくあるのが、筋肉による張力がストレスとなって破綻するケースです。

筋肉が収縮するとその力が骨に伝わって関節が動くわけですが、つまり筋肉が骨を引っ張る力によって柔らかい骨が壊れてしまうのです。

有名なオスグット・シュラッター病もこういったメカニズムです。

オスグットの子はスネの上のほうがボコッと突出している場合がありますが、これはももの前の筋肉(大腿四頭筋)によってまだ柔らかい骨が引っ張られ、変形したことを示しています。

骨が変形するほど引っ張られるわけですから、運動のたびに痛みが生じます。

かかとの痛みも同様のメカニズムによって生じている場合が非常に多いです。

基本的に、骨端線が閉じれば(骨の成長がとまれば)骨は硬く丈夫になるので、痛みも無くなることが多いです。

しかし、この骨端線の閉鎖は男の子で18歳~23歳と言われているので(女の子はもう少し早いです)、

そこまで「安静にしましょう」では選手は我慢できませんし、選手生命に関わるといっても過言ではありません。

 

守るためにはどうするの?

では、骨軟骨障害から子どもたりを守るためにはどうすればよいのでしょうか。

いくつかポイントがあるのでみてきましょう。

私はスポーツ障害の子どもを治療する際には必ず気にしているところです。

 

負荷量を考える

最も大切なことは負荷量を考えることです。

例えば週6日5時間の練習は子どもの身体を考えれば「やりすぎ」です。

これを週3日3時間にすることで痛くなくなることもあります。

まずは練習の絶対的な量を考える必要があります。

 

負荷をかける部位を考える

ノースローデー」という言葉を知っていますか?

野球界ではかなり普及してきている言葉ですが、特に少年野球においてはかなり重要視されてきてるのではないでしょうか。

そうです。つまり「投球をしない日」のことです。

少年野球においても「肘の骨端軟骨障害」が問題視され、投げすぎによる肘の痛みを予防するためにいろいろな施策がなされてきました。

ノースローデーもその施策の中の1つで、「週に1日は投げない日を設定し肘のOver Useを防ごう!」というのが目的です。

つまり私がここで言いたいことは、毎日毎日同じ部位に負荷のかかる練習をするのはやめましょう、ということです。

バスケで言えば、足に負荷をかけた日の次の練習はシューティングをメインにするとか、フォーメーションで頭をよく使うメニューにするとか、そういったことでしょうか。

腰を低くするように設定したディフェンス練習のやりすぎは要注意です。

 

個人差を理解する

チームでみんな同じ練習をしているのに、痛い子と痛くない子がいる…

不思議なことでしょうか。

私は全く不思議には思いません。

個人差という視点があればむしろ当然です。

伸長、体重、性格、栄養、柔軟性、筋力・・・個人差を構成する要素を挙げればキリがありません。

ただ、あえてBMSLとして挙げるとすれば「身体の使い方」の個人差です。

子どもにダッシュをさせるとみんな走りのフォームが違いますよね。

ディフェンスの姿勢でもそうです。

つまり同じ練習をさせても、膝に負担がくる子もいれば、腰にくる子もいます。

選手一人一人をそこまで把握することは難しいと思いますが、せめて年齢によっては負荷量を調整することはしてあげたいですね。

 


いかがだったでしょうか。

骨端軟骨障害はスポーツ少年・少女にとってはとても身近にあるケガです。

今日痛くなくても、同じメニューで明日痛くなることもあります。

できる限り予防のために行動していきたいものですね。

BMSLでは本気でスポーツに取り組む子どもたち、それを取り巻く指導者、保護者の方々を全力サポートさせていただきます。

長文失礼いたしました。

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この記事を書いた人

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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