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バスケ日本代表!#8八村塁選手のシュート分析! ループと動作の関係性

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こんにちは。

#6比江島選手に引き続き、#8八村塁選手のシュート分析をしてみようと思います。

八村選手といえば、NBAのドラフト1順指名でWashington Wizards入りを果たし、まさに日本バスケ界の至宝とも言うべき選手です。

このワールドカップでも大活躍が期待されているところと思います。

その八村選手のシュートはと言うと、3Pからジャンパーまで幅広いエリアをカバーしており、精度も十分ですから、能力抜群と言っても良いのではないでしょうか。

ただ、一部のバスケファンからはシュートのループについて、

「少し低いのでは?」という見解が出ることがあるようです。

うん、たしかに同じNBAの舞台で活躍する#12渡邊 雄太や、シュートの最高峰ステフィン・カリー選手と比較するとループは低いように思います。

今回はシュート分析から、八村選手のループについて探ってみようと思います。

前回同様、フォームの良し悪し論ではないので、ご理解の程よろしくお願い致します。

目次

八村塁選手のループの低さ

前提として、ループはある程度あったほうが入りやすいという研究が既になされています。

たしか、リングに対して45°程度の入射角が最も成功率が高いというものだったと思います。

実際にリングの下から眺めている我々が、45°の入射角のシュートを見て、

ループが高い!と感じるのか、低い!と感じるのかはわかりませんが、そういった事はすでに言われています。

ただ、ループが高くてよく入る選手もいれば、低くてもものすごい入る選手もいます

低いから悪い、と単純に言えることではありませんので、そこは注意が必要です。

さて、実際の分析に入るのですが、分析はフリースローのシュート動作にしました。

見てみましょう。

八村塁選手のフリースロー

参考動画はこちらです。

https://www.youtube.com/watch?v=L7vr6jKeopU

八村選手のシュート動作の特徴は、肘が最高到達点に到達したところで動作の区切りがあることです。

ちなみに、この時点でまだボールはリリースされていません。

肘がまず上がり切るので、その後は肘の伸展運動がメインのリリースになります。

関節の動きで見てみると、

肘を上げる動作肩関節の動きになります。その後に、肘を伸ばす動きでボールをリリースしています。

八村選手は肩の動きと肘の動きが明確に分けられる

つまり、おおよそ肩関節→肘関節という順序でボールをリリースするフォームであるということができます。

この動作的特徴がどうループに影響するのでしょうか。

動作順序と力の伝わり方

八村選手はまず、肩関節の屈曲という動きによって肘を最高到達点まで持ち上げます

これはボールにとっては垂直方向への持ち上げる力が加わる動作ですので、リリースされるボールのループの高さに直結する動きになります。

ボールに加わる力も分かれている

次に肘ですが、曲がった位置から伸展の動きによってボールをリリースします。

この動きでは、主に水平方向の力がボールに加えられていると思われます。

ダーツの肘の動きをイメージしてみてください。

つまり、八村選手は肩関節による垂直方向の力を出す動きと、肘関節による水平方向の力を出す動き分かれていると考えられます。

それによって何が起こるかと言うと、

肩の動きが一旦止まることで、垂直方向への力が落ち、後半の肘の水平方向の力がメインのリリースになっているということです。

こうなると、ループの高さに直結する垂直方向の力を止めた分、ループが低くなる傾向にあるということは容易に想像できると思います。

ステフィン・カリー選手との比較

では、世界一のシューター、ステフィン・カリー選手はどうなのでしょう。

参考動画はこちらです。

八村選手と比較すると、一目瞭然。

動作の区切りをどう設定するかは企業秘密…

カリー選手の動作の区切りは、肘が90°まで持ち上がったあたりにあります。

そこから、リリースに向けて肘はさらに上昇し、同時に肘関節の伸展動作も始まります

つまり、90°以降に肩関節と肘関節が同時に動いているということです。

この点が八村選手とは大きく異る身体の使い方であると言えるでしょう。

こうなると、垂直方向の力水平方向の力が区切られることなく、同時にボールに伝わるので、

つまりループがかかりやすいということになります。

もちろん、カリー選手は3Pシュートでも同様の動きで力を伝えています。

だから、あれだけ飛距離が伸ばせるのでしょう。

おまけ:ループの低い人によくあるフォームの特徴

じつは、八村選手のように肩関節肘関節動きに区切りがある選手は、ループが低い傾向にあるように思います。

これは、「肘を高くあげよう」という意識から、肩関節の動きが先行し、先に完了してしまうことが原因だと思っています。

ループが低くても入れば全く問題ありませんが、事実、ループがかからずに悩んでいる選手にも多く出会ってきました…。

でも大丈夫。この悩みは解決できます。

なぜなら、実際にNBAでこの問題を解決している選手がいるから!

肘が最初に最高到達点に達し、それから肘を伸ばすフォームで最も有名なのが、

“KING “レブロンジェームズ選手です。

彼のフォームも肩関節と肘関節の動きに区切りがあります。

ただ、レブロン選手のシュートにループが低いという印象は無いのではないでしょうか。

実は、彼は動作自体は八村選手とほとんど同じなのですが、肩関節と、肘関節の使い方が少し違います

ほんとに少し違うのですが、それだけでボールの軌道は大きく変わるのです。

うーん、これは別記事で近日中にまとめますね!

こちらの動画で予習お願いします(^^)!

長文失礼いたしました。

アメリカ戦!頑張れ日本!!

 

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この記事を書いた人

BMSL管理人のアバター BMSL管理人 理学療法士

“痛みのないバスケ”を目指し活動している理学療法士です。
バスケ選手の身体の使い方を分析し、それに必要なケア・トレーニング方法などを日々考えています。
機能解剖学的視点から新たなシュート理論を構築中です。

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